悩んだ時にこれを読んで原点に戻るアタクシの愛読書を紹介します。
寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」
担当者1人、ノウハウなし、予算ゼロ。逆境のなかで探り出した、みなに愛されるための答えは「安心感と親近感」。誰も教えてくれなかった「広報としてのSNS」がわかる本。
●キングジム公式ツイッター担当者:「テプラ」や「キングファイル」でおなじみの株式会社キングジムで、企業活動および製品の報道対応、イベント実施など広報パーソンとして幅広く活動中。2010年よりキングジム公式ツイッターを担当。10年間で36万フォロワーを超える人気アカウントに。今日も目まぐるしく変わる時代のニーズに寄り添いながら、ツイッターで情報を発信し続けている。本書が初の著作。
こうしたらすぐにバズるとか技術的なことや奇抜なことは一切書いてないです。
だからバイブルになるんですよ。
一言でいうと
企業の公式アカウントを立派に育てるための育成日記
中の人の苦労を理解してもらうために上司や社長にこそ読んで欲しいTwitter解説本。
私自身もブログ出身でTwitterしたくてiPhone3GS買った人なので、おそらくキングジム中の人と世代的にも境遇的にも同じかと。
私も今企業公式代行してるので公式中の人です
中の人はネタ集めや投稿の内容精査でメンタルがやられるのですが、
キングジム社長の「亀ツイート」に救われた話が突き刺さりますね。
担当者はキングジムを好きになってもらうことを目標にしてますが、私自身もこの本を読み込んだ結果、企業公式代行時に意識してるのは
何かの時に思い出してもらえる存在になること。
ツイートで商品のアナウンスはしますけど、商品を売ることを目的にはしてません。
こういう商品出ましたけどー的な商品の情報アナウンスはするけど、買うかどうかの判断はあくまでもお客様。そのためにはまず会社を知ってもらうことです。
例えば話ですが、毎日歯医者に行く人はいません。
歯医者が大好きでたまらない人も多くはないでしょう。( 私も大の苦手)
痛くなった時にいつもTwitterで見かけて馴染みあるからあの歯医者に行くか。
中の人の投稿やリプライで情報認識や共通項があるから安心できるあの歯医者へ行こう!
そのために日々の投稿が必要なわけです。
情報提供や感情の共有をコツコツすることで中の人経由でその会社のファンを構築できるのがTwitterと考えます。
一時期私も毎朝天気や気温ツイートをやっていましたが、「 天気予報アプリ見たらわかるし、地元以外の人に意味はあるのか?」と考えてやめました。( この本にも出てくる話です)
責任者から「何でも、自由にツイートしていいからね!」って言われるけど、何かあったら中の人が責任を背負うわけですが、 私もいまだに毎回投稿する瞬間は、これでいいのかと指が震えますね。
企業によっては投稿前に文章チェックするとか、事前承認する会社もあるでしょうが、結局は担当が全責任を背負います。良くも悪くも担当者の指先一つ。
それ考えると自由は不自由になるんですよ。( 朝ドラスカーレット ジョージ富士川の名言)
誤字はないか。誰かを批判してないか。この口調でいいか。この時間でいいのか。
いろいろな口調や投稿パターンで試してみて、結果はどうなったかを分析するというトライアンドエラーの日々。
正直しんどいですが、いいねの反応一つ。リプライの一つで疲れは吹き飛びますね。その喜びがネタ集めの原動力。
今の代行先の責任者からは君はTwitterオタクやんって言われてます。
間違ってないから気にしません><
オタクだからこそ日々どういう投稿があれば反応してくれるのかと日々追求してますから。
現在広告は見てもらえない時代です。しかし人間は知らない人から商品を買うことはありません。
テレビでみたから検索してみるか。SNSでの評判も悪くないから頼むかと検索するわけです。
わざわざ通販でお取り寄せするのもあそこの饅頭が美味しいという評判を聞いたからでしょ?
ということは社名やブランドを知ってもらえない限り商品購入の比較対象にも入らないわけです。
だから
◉お客様のためになる情報になること
◉楽しめる話題であること
この二つを意識して投稿しています。
あとは義務感ではなく楽しむことと直感重視での投稿。やらされ感ある投稿は面白くないですし、
今のトレンドをつぶやくのならえいや!という勢いも必須なので。
ぶっちゃけ中の人になると24時間ネタ探しで戦えますか?です。
それを楽しめないと正直しんどいでしょうね。
仕事と考えるか投稿のネタ集めと考えるかは表裏一体楽しく、本気でコツコツとやり抜くだけですわ。
担当するのなら読んで損しない本ですよ。